抜髄後に残存する疼痛

医科歯科大の同門会に出席しました。
抜髄後に残存する疼痛について、ペインクリニックの山崎陽子先生の講演を聞きました。

医科歯科大のペインクリニックは平成12年に発足しました。以下の病態について診療しています。
1.疼痛
2.異常感覚
3.以上運動
4.知覚麻痺
5.運動麻痺

治療法としては、
消炎鎮痛薬、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬の投薬
温熱療法のスーパーライザー、パルス療法=ACイオントフォレーシス
リラクゼーション
グループ療法

抜髄後の持続的痛みは、3ヶ月以上持続するものが12%あると報告されている。

☆侵害受容器に対する痛みには、
原因除去
痛み止め
物理療法
が有効である。
漢方としては立効散7.5g 分3wを使用する。うがいだけでもOK。ゆすいだあと、飲んでもOK。

☆神経障害性(何らかの障害を与えて部位、神経受容野の痛み) ビリ、チク、ジリジリする感じ
末梢神経感作→中枢性感作

治療法
第1選択
三環系抗うつ薬
ノイトロピン(感受性を低下)
☆リリカ(帯状疱疹後神経痛、糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛)

第2選択
ノイトロピン
デュロキセチン
メキシチレン

第三選択
麻薬

※漢方薬
立効散 7.5g分3
葛根湯 5g 分2
桂枝加朮附湯 2.5g 分1

心因性の痛み

国際疼痛学会の定義には心因性疼痛の定義はない。

非歯原性歯痛とは
非歯原性歯痛は,歯に原因がないにもかかわらず歯痛を発現する疾患であり,その原疾患は以下のように
分類される.
1
)筋・筋膜性歯痛
2
)神経障害性歯痛
発作性神経障害性歯痛:三叉神経痛など
持続性神経障害性歯痛:帯状疱疹性神経痛,帯状疱疹後神経痛など
3
)神経血管性歯痛(片頭痛、群発頭痛など)
4
)上顎洞性歯痛
5
)心臓性歯痛(狭心症など)
6
)精神疾患または心理社会的要因による歯痛(身体表現性障害,統合失調症,大うつ病性障害など)
7
)特発性歯痛(非定型歯痛を含む)
8
)その他の様々な疾患により生じる歯痛
持続性特発性頭痛に中枢性下行性抑制系の薬が有効
三環系
MAO
痙攣薬
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