感作とアロディニア、痛覚過敏

「感作」とは、同じ刺激に対する反応が増強される現象をいいます。強い痛みや長く続く痛みには、「感作」が関わっています。「感作」は末梢性と中枢性に分けられます。

異なる2つのタイプの神経障害性痛で、特殊でやっかいなものがアロディニアと痛覚過敏です。アロディニアはふつうは痛みと感じない刺激によって痛みを感じるもの、痛覚過敏は痛みをより強く感じるものです。

末梢性感作

末梢感覚神経が障害を受けると、障害局所や脊髄後根神経節にNaチャネルが過剰に発現し、自然発火を繰り返すことにより持続的に障害された神経を刺激するようになり、興奮閾値が低下する。

中枢性感作(wind up)

中枢神経系における,侵害受容ニューロンの正常あるいは閾値以下の求心性入力に対する反応性の増加する。

アロディニア

アロディニア(allodynia:異痛症)は、通常では痛みを起こさない刺激(接触、軽度の圧迫、温度・気圧変化等)によって引き起こされる痛みである。

痛覚過敏

痛み閾値を超えた刺激に対して痛みが亢進し ている状態をいう。

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