364.春頃に痛みが全く無かった歯が、再び夏頃から少し痛みを持ってくるというのは、どういう状況が予想されますでしょうか??

【Question 364】

> すいません、相談お願いします。
>
> 去年10月に、左下7番の抜髄歯の根の充填物が不十分との理由でやり直しを提案され、10回ほどリーマを使って根の清掃をされました。
> 3回目ほどから強い痛みが出だして、訴えているにもかかわらず、1週間ごとに同様の処置を続けられました。
> 結局、日常的に痛みが出だし、医師に不信をもって、STOPして他院に行きました。
>
>
> 次の医院では、削りすぎでパーフォレーションが起きていると診断されました。
> しかし、その次にいった大学病院でレントゲンとマイクロスコープ診断を行ったところ、パーフォレーションは無いが、削りすぎで炎症が起きているとの判断がされ、1ヶ月おきに炎症を鎮める薬を入れ変えて仮蓋という治療を10ヶ月繰り返しています。
> その処置で、春頃は全く痛みが無かったのですが、、ところが、夏頃から再び痛みが出だしております。
>
> 担当医からは、年末から土台を入れる作業に入るといわれていますが、少し痛みはあり、根の先端の穴も大きいようで骨髄炎などに進展していかないかすごく怖いです。
> 担当医は、歯内はキレイなのでその可能性は低いとの説明ですが、痛みがさらに大きくなるなら抜歯を考えるように言われました。
> 担当医は保存課のチーフの医師です。
>
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> 質問としては、鎮炎症剤の処置により春頃に痛みが全く無かった歯が、再び夏頃から少し痛みを持ってくるというのは、どういう状況が予想されますでしょうか??
> 痛みも左側顎骨に広がる感じで弱い電気が走るような感じがあります。
>

 

【Answer 364】

根管治療.com東京都八王子市歯内療法外来担当医、新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

細菌感染が起こっている可能性が高いと思われます。
そもそも、治っておらず、春まではたままた症状が治まっていた可能性が高いです。

分岐部のパーフォレーションも疑われますが、根尖部の過剰拡大(これをアピカルパーフォレーションと言います)も、材料の封鎖にとって不利です。根管治療を何回も行うと、その度に歯が薄くなってしまいますので、やはり極力少ない回数の治療が理想です。

また、短期的によくなったとしても、歯が薄いことから、歯根破折を起こす可能性が危惧されます。

通常の根管治療で治らない場合は歯根端切除術などを行うケースもありますが、歯の寿命が短命になると予想される場合は、抜歯→インプラントなどを行うほうが結果的に良い場合もあります。

以上です。

 

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