Prognosis of intentional replantation of vertically fractured roots reconstructed with dentin-bonded resin.
J Endod. 2004
1994~2001年に口腔外接着・再植法により、垂直破折した前歯8、小臼歯14、大臼歯4歯を処置、メタルポストコアとフルクラウン修復を行い、4~76月観察している。その結果は成功6、機能12、抜歯8であり、1、3、5年生存率はそれぞれ89、69、59%となっている。抜歯は、前歯では皆無であったが、臼歯では約半数、1年以内の歯肉炎症を伴う再破折による3例、膿瘍形成が原因である21~26月の4例(いずれも小臼歯)および47月の大臼歯1例となっている。根尖に達するような臼歯の破折例では成功例はなく、ほとんどが抜歯となっている。全体として抜歯率は31%であり、そのすべての症例が炎症を伴うものであり歯周組織に不具合を生じている。結論的には、口腔外接着・再植法は前歯への適応が有望であるとしている。
スーパーボンドによる歯根破折の治療成績は、日本の諸先生方による報告によるともう少し高いように感じるが、英語論文になっている文献は非常に数が少ない。2006年の日本歯科医師会雑誌には、口腔内接着19歯および口腔外接着・再植43歯の1、2、5年生存率がそれぞれの場合、95、89、71%および98、92、78%と記されている。
その他
Periodontal healing after bonding treatment of vertical root fracture.
Dent Traumatol. 2001 Aug;17(4):174-9.